SFの巨匠フィリップ・K・ディックの『高い城の男』がアメリカでTVドラマ化されてますね。しかもAmazonがオリジナルコンテンツ制作をしたと言う話題作。Youtubeで第1話が無料で視聴出来ます。
『高い城の男』とは?
映画『ブレードランナー』の原作『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』が有名ですが、こちらの『高い城の男』もフィリップ・K・ディックの名著として有名。
Wikipediaに相当詳しくネタバレ含めて内容が解説されています。
ネタバレにならない程度にざっくりストーリーを書いてしまうと、歴史の”if”を取り扱っていて、第二次世界大戦でナチスドイツと日本の枢軸国側が勝利した後のアメリカから見た世界が描かれています。
数年前にこの作品を読んだ感想としては、中国の文化が色濃く混じったような易経(つまり占い)によって物事を判断したりする世界観で、近未来バリバリのSFとは一線を画す内容で、非常に思想的な本、と言うイメージで自分には少し難解でした。
しかし、本来は戦勝国であるアメリカやヨーロッパにおいて、こうした自分達が負けた場合の”if”の作品が広く読まれていたという事実はとても興味深いです。
Youtubeでパイロット版58分が丸々無料で観られます
The Man In The High Castle Season 1 episode 1 S01E01 NEW HD 720p Drama, Fantasy 2015
残念ながら日本語字幕はありませんが、英語字幕が表示できるお陰である程度理解して観ることが出来ます。
それにしても・・・もはやアメリカのドラマは映画を観ているかのような出来栄えとスケールですね。
純粋に観ていて楽しいです。
※2015/06/08追記
どうやらパイロット版は既に公式で削除されてしまったようです。
早く日本語字幕版を追加して公開してもらいたいですね。ファンならお金を払ってでも観たいと思いますし。
The Man In the High Castle – Opening Title Sequence
今年は海外ドラマ好きにはたまらない年になる?
そして、凄いのが遂にAmazonもオリジナルドラマ制作に取り組みだしたということです。
既に北米では動画配信サービス最大手のNetflixが映画並みのスケールで制作した『ハウス・オブ・カード 野望の階段』が、TVドラマシリーズとしてオンエアされ、オンデマンド配信でも大ヒット飛ばしています。
(自分も観ましたが、第1話の導入からめちゃくちゃ面白くてシーズン1をあっという間に見終わっちゃいました。第1話、第2話の総監督がデヴィッド・フィンチャーと言う豪華さ!)
また、Netflixは遂に日本へ上陸をしてくるらしく「遂に動画配信の黒船襲来か!?」とネット上の記事でも話題になっています。
米動画配信大手のNetflix(ネットフリックス)が2015年秋、ついに日本に上陸する。
同社は2015年1月末に掲げたグローバル戦略で、オーストラリアやニュージーランドなど、今後2年間でサービス提供国を200か国に増やす意向を明らかにしていた。日本進出もその一環で、2月4日に正式に発表。インターネットでは早くも話題になっている。
既に日本では先行の動画配信サービスHuluが月額見放題で支持を広げていますが、今年はAmazon、Hulu、そしてNetflixが入り乱れての動画配信サービス戦争の年になりそうかも?
字幕さえつけば海外ドラマをPC、タブレット、スマートフォンで閲覧できるようになるので有難い。
となると、日本のサービスTSUTAYA、GEO、DMMなどもいずれは独自でオリジナルTVドラマを制作し海外市場へ撃って出ていくのでしょうか?
インターネット、タブレット、スマートフォンがここまで普及した現代ですと、固定の時間帯で多くの視聴者が同じTV番組を観ると言う事はほぼなくなってきているように思えます。
正直自分などはTVを持たなくなって数年以上が経ちネットからしか情報を得なくなったので、早いところ日本の民放の最新ドラマもどんどんネットで配信をして欲しいと思いますが・・・。
まだまだ先が読めないですが、映画やドラマ好きな私達利用者にとっては大変便利でこれからが楽しい世の中になりそうです。