毎月恒例の先月に読んだ本をご紹介。
今回は2016年2月に読んだ本のまとめです。
2016年2月に読んだ本一覧
【読了】教団X-中村 文則:新興宗教をテーマにした話題作?SEX教団と妙な説法をするじいさんは面白い。アンチネトウヨ+保守政治批判が色々な登場人物の口から語られ、著者の主張は分かるが、各キャラの差異と新興宗教である必要がない気も… https://t.co/vbpczK7NYv
— OFU (@oafafa) 2016年2月14日
【読了】暗くて静かでロックな娘-平山 夢明:個人的に大好きな著者。猥雑で口悪いキャラが織り成すギトギトのドロドロな短編集。言葉選びが独特で日本のはずなのに無国籍情緒溢れる。救いようがない胸糞悪い話も多いけど、やっぱ凄いわこの著者。 https://t.co/Ft5i2lNOhS
— OFU (@oafafa) 2016年2月25日
2016年1月に読んだ本について
2016年2月は少なくて2冊のみ。
とはいえ、どちらも個性的で印象に残る本でした。
『教団X』は新興宗教の話と言うことで結構期待をしていたけれど、SEX教団の方はなぜその教団が作られたのか?なぜ信者はそこまで教祖に惹かれるのか?と言う点がイマイチ読み取れなかった。
もう一方の宗教とまで行かない規模の勉強会グループは、教祖の爺さんが宇宙の成り立ちからアレやコレやと話を広げていくのがなかなか爽快。
読んだ直後のTwitterでも書いているけれど、各人物が同じような主張を繰り返していて、今の時代に対する強烈な違和感を著者が独白したいために用意したキャラクターとしか見えず、ストーリーやその後の展開を期待していた自分としてはちょっと拍子抜け。
数十年後とかに読み返したら、またその時の現実や政治体制と剥離しているのかどうかが気になった。
平山 夢明は『メルキオールの惨劇』、『独白するユニバーサル横メルカトル』、『ミサイルマン』、『ダイナー』と読み続けている大好きな作家の一人。
言葉で抉られる感覚、狂気とも言えるような舞台設定などが本当に秀逸で読んでいて気分が悪くなること請け負い。
『暗くて静かでロックな娘』は、短編集ですがどれも癖がありまくりな人物や台詞のオンパレード、虐待の話は本当に幼児が母とその彼氏に虐待され何も救済されないと言う胸糞悪いお話。
しかし、これが今の日本の至る所で起こっているかと思うと、そこらのホラーよりも本当に怖い・・・。
翌月へ向けて
3月は多少生活も落ち着いてきてまた色んな本を読めるようになり有難い。
SFや伝奇小説、ルポばかり読んでるいる気がするので、久しぶりにビジネス書とかも読んでみよう、などと考えています。