2015年1月に読んだ本のまとめ。
【読了】明治維新と幕臣 – 「ノンキャリア」の底力-門松 秀樹: 維新後、行政を支えた旧幕臣達。最初に巨大官僚機構だった幕府のキャリアアップや体制についての説明があり、新政府が旧幕府の遺産を活用し統治を続けた事が分かる。大満足の内容。http://t.co/IEgo4Qr1MO
— OFU (@oafafa) 2015, 1月 28
【読了】ラスト・ワルツ-柳 広司:映画化も決まった「ジョーカー・ゲーム」シリーズ最新作。 今回は満州鉄道列車内、日本での仮面舞踏会、ドイツでの映画撮影所での3編でD機関のスパイの活躍を収録。さすがに第1作目より勢いは落ちてきたか? http://t.co/16dUnIvRJU
— OFU (@oafafa) 2015, 1月 28
【読了】ケルベロス 鋼鉄の猟犬-押井 守:第二次大戦下、独の女性将校は記録映画を撮影するために東方へ旅立つ…と押井節全開な感じ。ケルベロスサーガとしても楽しめる。世のミリオタ歓喜の内容かと思いきや、最後は恋愛小説だよね、コレ(笑)http://t.co/K8xEMWK1ws
— OFU (@oafafa) 2015, 1月 19
【読了】魔界転生 上-山田 風太郎:柳生十兵衛でお馴染みの作品。表紙はサイコの田島昭宇。文中でカタカナが出たりと細かな時代考証は置いといて徹底的にエンタメに傾斜してて良い!秘術で蘇った宮本武蔵や天草四郎と対決するだけでワクワクする! http://t.co/3DrbFE0Ubl
— OFU (@oafafa) 2015, 1月 19
先月は4冊だけ。思ったより少ないなぁ。
映画化も決まった『ジョーカー・ゲーム』シリーズ最新作、柳 広司『ラスト・ワルツ』が先月読了した中では一番読み易かった。
1日かからず読み終えちゃうくらいあっという間。その分1作目のインパクトに比べると大分薄まってきたなぁ、と言う印象だけれど安心して楽しめます。
新書では『明治維新と幕臣 – 「ノンキャリア」の底力』が久々のHIT!
こうした歴史の裏側に焦点を当てているのはワクワクする。
薩長を中心とした地方藩閥が幕府と言う旧体制側を倒すのが明治維新だけれど、戊辰戦争中も一般庶民たちはつつがなく生活をしていた。
となると、その生活を支えている行政は革命戦争中に混乱しなかったの?なんで?と言う疑問に応えてくれる本。
幕府(徳川家)は維新で追いやられてしまったけれど、幕府が作った老中や奉行所などの行政・官僚機構はそのまま新政府側に居ぬきで利用された、と言うか利用しなければ、混乱もなく首脳陣だけの面子交代で維新は成し遂げられなかった点が様々な文献から指摘されていて面白い。
そして、一度は権力から追いやられた旧幕臣の旗本や御家人たちも能力がある人材が豊富で、新政府側に多数迎え入れられて挙国一致で国内の整備や、外患にあたっていたのが読み取れる。
つまりは、日本は太平の江戸の時代から官僚国家なんだなぁ、と再認識させられた。個人的に大満足でオススメの新書でした。